2019.10/23 [Wed]
南京からの旅日記
- ジャンル:[日記]
- テーマ:[日記というか、雑記というか…]
2019/10/23🍀
南京に来て今日で2週間以上経ちます。早いものです。
10/20夕方、南京を出たり入ったりの長い旅から戻ってきました。
10/11
18:30 南京上空不安定のため2時間近く遅れて、内蒙古フフホト着。
迎えに来てくれたhubbyの親友Oさん、車を運転してくれたのは彼の知り合いの農家の方。車はベンツ!中国の農家にもお金持ちの人が出てきたのかとびっくり。
市街地に入って来ると、高層ビルにコンピュータ制御されたイルミネーションが凄くなってきて、またしてもびっくり‼️
二百万人以上の人口になったフフホト。
ワンダビルの周りなどまるでラスベガス??
LEDのお陰もありますが、電力も豊富になったものです。
10/12
朝8:00出発。フフホトから北へ100キロの武川という街の試験場へ。
モンゴル族が大半をしめる土地です。名前は独特なのだそうですが、顔立ちはほとんど漢民族と区別ができない。
その試験場を実際に動かしているのもモンゴル族で家族で仕事をしていました。
お昼はそこでモンゴル族の家庭料理をご馳走になって、、、鳥と羊の肉塊がご馳走なので、すすめてくれるのですが、野菜中心生活の私達にはちとキビシイ😅
いったんフフホトに戻り、すぐに今度は南へ数十キロ、Oさんの実験圃場へ。
この寒く乾燥した地域での水稲の点滴灌漑にhubbyもとても興味がある。
夜、Oさんも奥さんのRさんも私達も昼の肉がまだお腹にたまっていて全く食欲なし。粟粥と豆腐脳、、なんだか朝食みたいな夕食をとって早々就寝😴
10/13
午前中、日曜のせいか歌や踊りや地面への書道や何やらでかなりの人手で賑やかというより騒々しい(こんな時に自分は日本人だとすごく思う)公園を抜け、チベット仏教のお寺を散策。乾いためっちゃ冷たい風が吹いていて、風邪がまだ治りきらない私には辛い事辛い事💧
午後はOさんと食事をして色々話をして、、、。
夜遅い便で南京着。一晩だけアパートメント。
10/14
hubbyは早朝から講義。
昼過ぎ、今度は高鉄で3時間、武漢・漢口に向かう。
武漢は、漢口、武昌、漢陽の三つの地域に分かれていて、長江やたくさんの河川、湖がある街。メガシティです。
林立する高層マンション、びっくりするほどの多さです。20階建、30階建、40階建、、そんな高層マンションが本当にたくさん立ち並んでいる。
タワーマンションの有り難みが全くなくなってしまいます。
それに日本人の私には凄く怖い気がする。
地震になったらドミノ倒しになってしまいそう。
夕方、華中農業大学到着。
南京農業大学同様、農業大学という名前ですが、凄く大きな総合大学で、中国の大学ランキングでもそこそこ良いらしい。
大きなゲートを入ると延々校内が続いています。お店もたくさんあるし、公園はもとより、小高い山まであって気持ちの良い森林になっています。
校内を公道が通っていて信号まである。
古いけど立派なホテルがあって、私達はそこで2泊。
ウエルカムフルーツまでありました。
10/15
朝7:30 大型バス3台で出発。
2時間半の道のりで、圃場の視察。
再生稲を見に行きました。
再生稲というのは、一度刈り取って残った穂からもう一度稲穂が出て収穫できるというもの。
聞いた事のない栽培方法に驚きます。
1回目と2回目の収穫を合わせると凄い量が取れるのだそうで、しかも2回目収穫の米の方が美味しいとの事。
この地域の温度では二期作は無理だけど、この栽培は可能な温度帯。
昔からの栽培だそうです。
ただ栽培が面倒なので、最近の若い農民は余りやりたくない。
どんな品種でどのような栽培方法でどのような機械を使い、効率よく、農民の負担がなく作れるか、、それが研究テーマなのだそうです。
中国はこれまで日本では考えられないくらいの肥料を使っています。
それは恐ろしいほどの環境破壊を起こします。作物が肥料を全部吸収できるわけではないから、土壌汚染、そして水質汚染。
政府は今の肥料使用料をかなり減らすよう指令を出しました。
政府の指令は絶対だし、期限も近づいている。
研究者は肥料削減と収量保持いや増加をかなえる栽培の研究をしています。
10/16
あいにく朝から雨。
午前中は時間ができて、黄鶴寺や博物館を観に行く事になりましたが、、。
この日、武漢で軍部運動会(軍全体のオリンピックみたいなものらしい)が始まり、取締りはかなり厳しくなって、いつだって渋滞の酷い街中がさらに酷くなり、、ほとんど車の中にいたような、、。
でも少しだけ武漢の町の雰囲気を見る事はできました。
午後3時過ぎの高鉄に乗る為になんと13:50ホテルを出発。
渋滞を考慮しての事もありますが、外国人の高鉄チケット発券には結構時間がかかる。予約は中国人と同じでネットで簡単に出来ますが、発券が大変。中国人は沢山ある発券機にIDカードタッチですぐ発券されるのに、外国人は有人のカウンターの長い列に並ばなければならない。
それに駅に入るのには身分証とチケットを提示して、荷物検査や身体検査を受けないとならない。荷物検査は地下鉄でさえ同じですが、これでは飛行機より面倒。飛行場に入るのにはここまでチェックされない。
雨の中、構内にも入れず、ポスドクの2人が私達のチケットをゲットしてきてくれるまで、、。
この日の高鉄は、当日予約したため速い便が取れず、日本で言えば「こだま」
停まる駅も多いので時間もかかるし、こういう高鉄の車内は、、街中の喧騒そのまま。
8時過ぎアパートメントに戻り、少しホッ💦
10/17、18 南京で少しのんびり。
考えてみたら南京のアパートメントにいるより旅の方が多いかも?
10/19
研究室の先生方と一緒に昨年も訪れた興和市へ、約2時間半のマイクロバスの旅。
午後から研究補場の視察、会議が続き、簡単な宴会。
最近は宴会でも以前ほどは飲まされなくなりました。
いろいろな場所からやってきている研究者達は皆その夜のうちに帰りましたが、私達は御世話になってる方の計らいで、1泊して翌日午前中だけ観光する事になりました。
旅の連続に少々くたびれて😅早めに就寝。
10/20
数年前にも行った事のある水辺の森林公園・李中水上森林景区へ。
この辺りは水辺が多く、水田や畑の隣りには蟹(日本で言うところの上海蟹)の養殖池があったりします。
この公園は、木々が水の中からそびえていて、根は空気を求めてか所々瘤のように水上に突き出ています。
そこから古い街並みが残るエリア、沙溝古鎮へ。
特色のある昼食の後、帰路に。
行きとは違い、高速道路を使わず、畑や水田、水辺がどこまでも広がるキレイな所を通ってくれました。それにしても何所を走っても、何車線もあって広く整備された道です。インフラの整備がこんな田舎まで行き渡っている事に今さらながら本当に本当に驚きます。
ただ、ちまたの人々の公衆衛生やマナー、価値観、文化は、まったく変わっていない。
もちろんお金持ちや教育のある人もずいぶん増えて、そういった方々は全く違う生活をしているのですが。
トイレが綺麗になって掃除する人が増えても、使う人が変わらなければ、やはりきれいではない。
10/21、22、23、とやっと南京でのんびり。
今は、盲人按摩に来ていて、hubbyは按摩をしてもらっています。
私はちょっと苦手なので、横で見ているだけ。
明日10/24からは2泊3日で、安徽省・黄山に行きます。
今度こそ仕事抜きの旅行です。
中国では、「高山を見ずして山を語るなかれ」とか黄山を見たらもう山は見なくてもいいなどとも言われ、四季折々にかなり美しい山だそうです。
毎年黄山観光の話は出ているのですが、なかなか行けずにいました。
昔から後藤純男という日本画家が大好きで、札幌にいた頃は機会があると富良野の後藤純男美術館に行ったりしていました。
中国が題材になっている作品も多くて、もちろん黄山を描いた作品もあって、なおさら楽しみです。
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